2025年3月1日にCP+2025に行ってきた。
昨年はメインの展示会場の一角にステージイベントが3カ所設けられていたが、今回は展示会場の全部が出展社のブースで埋め尽くされており、ステージイベントは展示会場とは別のアネックスホールで行われていた。
僕は全4日間の日程のうち、三日目の3月1日(土曜日)に行った。
昨年も3日目に行ったのだが、前回よりも来場者が増えていると感じた。
後日、出展社のサイトを確認したところ来場者の速報値として4日間合計で55,776名とのこと。
前回が4日間合計で49,639名だったので12%強も増加したようだ。
今年はCP+の開催前に各社から新製品が矢継ぎ早に発表されたことも影響しているのだろう。
かくいう僕の目当ても発表されたばかりのLUMIX S1RIIとSIGMA BFだ。
昨年同様、開場の60分ほど前に到着して入場の列に並んだ。
CP+はパシフィコ横浜のABCDすべてのホールをぶち抜きで1ホールにして開催するのだが、今回会場への入場はキヤノン側のホールAとLUMIX側のホールDの2カ所で入場することになった。もちろん僕はDホール入場の列に並んだ。
ネットで初日と二日目のレビューを見たところ、LUMIX S1RIIとSIGMA BFとのタッチアンドトライは整理券が配られる程の混雑ぶりだったそうなので、整理券の早期の順番狙いの意味も込めて早めに並んだ。
その甲斐もあり、開場後は無事にそれぞれの整理券を入手することが出来た。
LUMIX S1RII

実はいち早くこれに触れてみたくてCP+に行った。
搭載している4400万画素CMOSセンサーは、8K映像撮影と写真撮影を両立することが出来る現代の最適解と言える撮像素子だと感じるし、前モデルからの大幅な小型軽量化も素晴らしく、スペック上は非の打ち所が全く無いと感じていた。
・・・言い過ぎた。バッテリーライフ以外は非の打ち所が無い。
実際に触れた見たが、案の定、素晴らしいカメラだった。
堅牢であり、-10℃でも動作する耐環境性能は健在だし、動画性能は他社を大きく突き放すスペック。
静止画の描写性能は以前から定評があったし、像面位相差AFもしっかり乗せてきた。Capture Oneに対応した点も嬉しい点だ。
自前のM型レンズを付けさせてもらい撮影してみたが、フォーカスピーキング機能と拡大表示機能が使い易くマニュアルフォーカスが容易に行えた。
また、バリアングル・チルト画面の可動範囲も十分快適だった。
タッチアンドトライの時間は10分も無かったが、このわずかな時間でも素晴らしいカメラだと感じ、夢中になりすぎてMレンズを組み合わせたときの写真を撮ることを忘れてしまった。
本音を言うと、ライカSL3-Sはこのスペックで出て欲しかった。
惜しいところが1点。ラバー部分の梨地柄は野暮ったいので何か別のパターンにして欲しかった。
ライカSL2シリーズやSL3シリーズ、EOS R1やR3などのプレミアムなカメラは梨地柄から卒業している。
S1RIIは正面右肩ダイヤルの赤ラインを二重にして別格感を出したと聞いた。
それならば、梨地柄も卒業して別格感をさらに演出して欲しかった。
SIGMA BF

デザイン、ユーザーインターフェース、作り、いろいろな意味で前衛的なカメラだ。
削り出しのアルミボディはカタマリ感が感じられ、表面はつるっとしており肌触りがとても気持ちよかった。
僕のライカSL2-Sもそうだが、やはりカメラはマグネシウムではなくアルミニウムであるべきだと思う。
デザイン以上に興味をそそられていたユーザーインターフェースは独自性がかなり強く、能書きが無ければ僕のような凡庸なオッサンには意図した設定にすることすらままならないと感じた。
また、静止画撮影時の手ブレ補正が無い。
ファインダーも無いため、両手+接目の三点支持が出来ず、M型レンズでの撮影では手ブレが気になると感じた。
SIGMA BFはその容姿から推察できるとおり、万能型のカメラでは無い。
LUMIX S1RIIと対極に位置するカメラだ。
面白いカメラだが、これ1台で運用するには少々覚悟が必要なカメラだと感じた。
プレミアムなLeica、動画機能を含め万能型のLUMIX、異端児たるSIGMA、三者三様。
これだからLマウント機は面白い。
ひととおり会場を回ったあとに、パシフィコ横浜の近くで開催しているオリエンタルホビーのビリンガム|ヴォータンクラフト カメラバッグ展も覗いてみた。
僕のビリンガム・ハドレープロに合わせるショルダーパッドを見たかったのだ。
今は冬で厚着をしているため長時間でもまあなんとか耐えていられるが、夏場の薄着では肩への負担がとても大きくなる。
ハドレープロは容量6Lなのだが、思った以上に荷物が入る。
知らぬ間に重くなってくるので、ショルダーパッドを購入しようと思っていたのだが、8,250円と少々お高めなので、購入前に実物を見たかったのだ。
実物はなかなか良く出来ており、パッド部の分厚く肩の負担が大幅に減りそうな感じがした。
夏までには買おうかな。
CP+2025に戻り、ステージイベントなどを拝聴した。
会場のアンケートでも出したのだが、次回はスマホメーカーにも多く出展して欲しいと思った。
世界最大の写真投稿サイトであるflickerで最も多く撮影されているカメラは、キヤノンでもニコンでもソニーでもなく、iPhoneProシリーズである。
写真とスマートフォンは切っても切れない関係なのだから、写真に特化した内容でAppleやSAMSUNG、Google、Xperiaなどのスマホメーカーも出展して欲しい。
あとは、我らがライカにも出展して欲しい。
ライカ製品に触れることが出来る機会は意外と少ない。
そもそもほとんどの量販店では触れる実機を置いていないので、ライカに触れたことがある写真撮りは限られているのではないだろうか。
レンジファインダーを覗いたことが無い方も多いだろう。
ライカに限らず、カメラは実際に構えてシャッターを切ってみないことにはその魅力は伝わらないので、初めてライカに触れることができる場としてCP+は最適だと思っている。
ライカユーザーが増えると僕もちょっとは嬉しいと思うのだが、ライカ自身はあまりそうは思っていないのかも知れない。
まぁ、1日の生産数が80台のM型ライカがこれ以上売れるようになっても、球数を確保できないか。
写真撮影が出来るイベントも多く開催して欲しい。
フリー撮影可能なコスプレイベントや戦隊ヒーローショー、出張動物園、当日閉会後の花火大会など、非現実的かも知れないがいろいろ試みて欲しい。
今回、Lマウント勢からは無縁のタムロンブースでゴジラとメカゴジラの展示があり、オッサンホイホイと化していた。

将来的にはCP+はもっと規模を大きくして欲しいと思っているが、そうするとパシフィコ横浜では狭くなってしまうかもしれない。そうなると幕張メッセあたりにになるのだろうか。
なお、僕は少額の入場料ならば支払っても良いと思っている。
500円程度だったら、みんな支払うんじゃないだろうか。
17歳以下の未成年及びその同行者は無料でも良い。
500円×来場者55000人で2,750万円になる。
幕張メッセを貸切る会場費や警備費を差し引いてもまだ十分な余裕があるはずだ。

去年も感じたのだが、やはりCP+は楽しい。
正真正銘カメラと写真映像のお祭りだ。
写真家、カメラ系インフルエンサーやYouTuber、趣味の人、そしてこれらの企業・団体など、カメラと写真映像に関連するあらゆる人達が、この期間はひとつの会場に集まって楽しんでいる。

CP+2025の出展企業・団体は過去最多とのこと。
来場者も恐らく過去最多になると思われる。
個人の感覚でも希望的観測でもなく、数字から見える事実として、カメラ業界と写真の未来はNOCTILUXのように明るい。
