秋が無いんだが

雑感

僕が秋が好きだ。
徐々に涼しくなっていく気候が心地良いし、何より撮影に出掛けたくなる。
夏の撮影も好きなのだが、熱中症で倒れては困ると家人から止められてしまうので、あまり撮影に出掛けない。

僕は現在、首都圏に住んでいる。
2024年の夏はとてもとても長かった。
tenki.jpで調べると、僕が住んでいる地域では、最高気温が25度以上になった夏日が153回もあった。
さらに最初の夏日は3月31日で、最後の夏日は10月24日だったそうだ。
なお、秋分の日である9月22日の気温は真夏日に迫る28.9度だったようだ。
春もそうだが、僕が好きな秋が無いではないか。

LEICA SL2-S / LEICA Summilux M 50mm F1.4 ASPH.(5th)

そもそも、夏が暑過ぎるのだ。
僕が子どもの頃は、毎年皮が剥けるほど日焼けしたものだが、現代ではそんなに外に出ていたら熱中症で倒れてしまう。
ラジオ体操に行く早朝はひんやりした日もあったと思うのだが、現代はそんな日は全くない。早朝から灼熱だ。
夏にカメラを持って短時間だけ外へ出たことがあったが、暑過ぎて一時間程度で諦めてしまった。
しっかり暑さ対策をして出かけたのだが、汗が止まらず、体力も集中力も持続しなかったため早々に帰宅した。
早く夏が終われという呪いが通じたためか、待ちわびた秋が11月になってようやく来たが、ほんの数週間ほどですぐに冬の寒さになってしまった。
まったく、ふてほどである。

僕は地球温暖化問題にはあまり関心が無い。
世界では二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスを下げようと努力しているようだ。
温室効果ガスの主な構成は二酸化炭素が75%、メタンガスが18%らしく、僕のような素人の視点では、温室効果ガスは二酸化炭素として語られているように見える。
しかし、大気中の二酸化炭素の割合はわずか0.04%だというではないか。
これが多少変化したところで温室効果ガスとしての効果がどれほど下がるというのだろうか。
そもそも、二酸化炭素の割合が増加するから気温が上がるのか、気温が上がるから二酸化炭素の割合が増加するのか、原因がどちらにあるのか解明されていないと聞く。
46億年の地球の歴史から見たら昨今の気温差などは誤差にもならない微々たるものだと思っている。
そう考えると暑いのはある程度諦めはつくが、せいぜい期間は6月、7月、8月程度にしてもらえないだろうか。
半年も続くのは異常だし、これでは撮影が捗らない。

気温上昇の原因のひとつに太陽の光に含まれる熱がある。日かげよりも日なたが暑いのはこのためだ。
太陽の光が熱いのは、近赤外線が含まれているためだ。
近赤外線は太陽の光の波長の半分を占めており、それ自体に熱を有している。
そのため、近赤外線のみをカットすれば、暑さを抑ええることが出来る。
地球規模、いや日本列島を覆う範囲だけでも良いので、夏の間だけ大気の層にIRカットフィルターのようなものを発生させることは出来ないだろうか。
肉眼で見たものの色がおかしくなるといけないので、可視光線には高い透過性能を持たせて欲しい。
人体に対して近赤外線は悪影響しかなのだから、夏の間だけ地表に降り注ぐ太陽の光に含まれていなくても問題はないはずだ。

なお、カメラには近赤外線の有無は全く関係ない。
なぜなら、スチルカメラ用のCMOSイメージセンサーにはカバーガラスにIRカットフィルターが付いているからだ。
人間が感じる光の波長は380~780nmの可視光線であるため、人間が鑑賞するための撮影写真はこの波長のみを受光しなければならない。
しかし、CMOSイメージセンサー自体は何もフィルターがないと900nm近くまで感度を有している。
このままでは赤味が強い写真になってしまうため、スチルカメラ用のCMOSイメージセンサーには、人間の目の感度に合わせた可視光線領域のみを受光出来るようにIRカットフィルターが搭載されているのだ。

なお、近年一部の界隈で流行している白黒CMOSイメージセンサーを搭載したカメラには、IRカットフィルターは搭載されていない。
白黒CMOSイメージセンサーにはカラーフィルターが無いため、受光して電気信号に変換されたデータには色情報は無く、明暗の輝度情報のみとなる。
それ故、赤味が強くなるといったことがそもそも起こらないため、IRカットフィルターが不要なのだ。
カラーフィルターを持つイメージセンサーは、そのままでは1画素が表現する色はR,G,G,Bのいずれかの輝度情報でしかない。
これでは写真画像にならないため、周囲4画素の平均値をその画素の色として生成しているのだが、白黒イメージセンサーにはその処理自体がそもそも無い。
白黒イメージセンサーは、カラーフィルターに由来する色情報の生成処理やIRカットフィルターなどが必要ないため、高感度でありながら鮮明なディティールを持った画像が得られるのだ。

LEICA SL2-S / LEICA Summilux M 50mm F1.4 ASPH.(5th)

途中からカメラの話に脱線してしまったが、僕が訴えたいのは夏が長すぎて秋がなくなったことである。
カスハラと言われない程度に抑えるので、どなたかクレームの宛先を教えていただけないだろうか。